米雇用統計×政策金利の結果とチャート

為替の様々な結果とチャートを紹介しています

【米雇用統計】2026年8月7日発表(7月分)ドル円の行方は?過去19年・直近5年のデータから徹底分析!

【今回のポイント】

  • 市場予想はNFP+8.5万人、失業率4.2%
  • 過去19年では円安ドル高の確率が約57.9%
  • 円安ドル高時の平均上昇幅は+50pips
  • 円高ドル安時の平均下落幅は▲67pips
  • 直近5年では円高ドル安の確率が60%
  • 円高ドル安時の平均下落幅は▲143pipsと大きく、弱い結果には特に注意
  • 今回も市場予想8.5万人を上回れるかが最大の焦点

市場予想

指標 市場予想 前回
非農業部門雇用者数 +8.5万人 +5.7万人
失業率 4.2% 4.2%

市場では、前回から雇用者数が持ち直すかどうかが最大の焦点となっています。


過去19年間の8月発表(7月分)雇用統計の傾向

過去19年間のデータを見ると、ドル円は以下のような傾向となっています。

予想されるドル円の動き

円安ドル高:11回(約57.9%)

円高ドル安:8回(約42.1%)

平均値動き

円安ドル高となった11回の平均上昇幅:+50pips

円高ドル安となった8回の平均下落幅:▲67pips

過去19年間では、約6割の確率でドル円は円安ドル高となっています。

一方で、値幅を見ると円高ドル安となった場合の平均下落幅は67pipsと、円安ドル高時の平均上昇幅50pipsを上回っています。

つまり、「上昇する可能性はやや高いものの、下落した場合のインパクトは大きくなりやすい」という特徴が確認できます。


直近5年間の傾向

コロナ禍以降の直近5年間では、やや異なる傾向が見られます。

予想されるドル円の動き

円安ドル高:2回(40%)

円高ドル安:3回(60%)

平均値動き

円安ドル高となった2回の平均上昇幅:+53pips

円高ドル安となった3回の平均下落幅:▲143pips

直近5年間では、円高ドル安となる割合が60%とやや高くなっています。

さらに、円高ドル安となった場合の平均下落幅は143pipsと非常に大きく、円安ドル高時の平均上昇幅53pipsを大幅に上回っています。

近年は弱い雇用統計が発表された際にドル売りが加速しやすい傾向があるため、下方向への値動きには十分注意したいところです。


今回の注目ポイント

① 非農業部門雇用者数(NFP)

市場予想は+8.5万人です。

前回の+5.7万人からどこまで回復できるかが最大の焦点となります。

  • 10万人以上なら労働市場の底堅さが評価され、ドル買い優勢となる可能性があります。
  • 5万人未満なら景気減速懸念が強まり、ドル売りが優勢となる展開も考えられます。

② 失業率

市場予想は4.2%です。

  • 4.1%以下ならドル買い材料。
  • 4.2%なら市場予想通りで反応は限定的。
  • 4.3%以上ならドル売り材料となる可能性があります。

③ 平均時給

雇用者数や失業率に加え、平均時給もFRBが重視する指標です。

平均時給が市場予想を上回れば賃金インフレが意識され、ドル買いにつながる可能性があります。

反対に弱い結果となれば、ドル売り材料として受け止められるでしょう。


発表後のドル円シナリオ

強い結果

  • NFPが市場予想を上回る
  • 失業率が4.1%以下へ改善
  • 平均時給も市場予想を上回る

ドル買い・円売り優勢

過去の統計では、円安ドル高となった場合の平均上昇幅は約50〜53pipsとなっています。


弱い結果

  • NFPが市場予想を大きく下回る
  • 失業率が4.3%以上へ悪化
  • 平均時給も市場予想を下回る

ドル売り・円買い優勢

過去19年間では平均67pips、直近5年間では平均143pips下落しており、弱い結果となった場合は下方向への値動きが大きくなる可能性があります。


今後のFOMCへの影響

今回の雇用統計は、次回FOMCの金融政策を占う重要な材料となります。

市場予想を上回る結果となれば、FRBが利下げを急ぐ必要性は低下し、ドル買いが優勢となる可能性があります。

一方で、雇用者数が再び市場予想を下回り、失業率の悪化や平均時給の伸び鈍化も確認されれば、市場では追加利下げ観測が強まり、ドル売りが優勢となる展開も想定されます。


まとめ

今回の市場予想は非農業部門雇用者数+8.5万人、失業率4.2%です。

過去19年間では約58%の確率で円安ドル高となっていますが、円高ドル安となった場合の値幅はより大きい傾向があります。また、直近5年間では円高ドル安の割合が60%となっており、弱い結果が出た際のドル売りには特に警戒が必要です。

 

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FOMC政策金利発表(2026年7月29日 27:00)結果と今後のドル円相場を徹底解説

日本時間2026年7月30日午前3時、米連邦準備制度理事会(FRB)はFOMC(米連邦公開市場委員会)の結果を発表しました。

市場予想どおり、政策金利は3.50~3.75%で据え置きとなりました。

今回のFOMCで市場が注目したのは、政策金利そのものよりも、

  • FOMC声明文の内容
  • ウォーシュFRB議長の記者会見
  • 3名の反対票(利上げ支持)の意味
  • 次回会合で追加利上げの可能性があるのか

という点でした。

結果発表後のドル円は乱高下しましたが、その後はウォーシュ議長の発言を受けてドル買いが優勢となる場面も見られました。


FOMC政策金利発表結果

項目 結果
前回 3.50~3.75%
市場予想 3.50~3.75%
結果 3.50~3.75%(据え置き)

市場予想どおり据え置きとなり、大きなサプライズはありませんでした。

しかし今回は9対3という票決となり、3名の地区連銀総裁が0.25%の追加利上げを支持する反対票を投じたことが大きな話題となりました。3名が同じ方向で反対票を投じるのは近年では珍しく、FRB内部でもインフレ警戒姿勢が強まっていることを示しています。


ウォーシュFRB議長の記者会見

今回就任後2回目となる記者会見で、ウォーシュ議長は

  • インフレ率は依然として2%目標を大きく上回っている
  • FRBにはインフレを抑える責任がある
  • 今後の政策は経済指標次第で判断する
  • 現時点では政策の方向性を事前に示す「フォワードガイダンス」は行わない

との姿勢を改めて示しました。

また、議長はFRB内で活発な議論があったことを前向きに評価し、「良い議論(Good family fight)」だったと表現しました。

一方で、「必要であれば追加の金融引き締めを行う可能性も排除しない」との姿勢を維持したことから、市場ではややタカ派寄りと受け止められました。


今回注目された3名の反対票

今回最も市場を驚かせたのは、3名のFOMCメンバーが利上げを支持したことです。

反対票を投じたのは、

  • ニール・カシュカリ総裁
  • ベス・ハマック総裁
  • ロリー・ローガン総裁

の3名です。

3名とも、

「インフレ率は依然として高く、現行金利では十分ではない」

との考えから0.25%の追加利上げを主張しました。

この結果、市場では

「FRB内部では利上げ支持派が増えてきている」

との見方が強まりました。


ドル円30分足チャート

(FOMC結果発表後よりも後日の為替介入の値動きが激しいですが...)

発表直後は政策金利据え置きを受けてドル売り・ドル買いが交錯し、大きく上下する展開となりました。

その後はウォーシュ議長の発言や3名の反対票が意識され、米国の追加利上げ観測が完全には後退しなかったことからドルが買い戻される場面もありました。

今回のFOMCも、政策金利そのものより「今後の金融政策」が相場を動かした典型例と言えるでしょう。


次回の政策はどうなるのか

現時点では、市場は次回9月FOMCでも据え置き予想がやや優勢となっています。

ただし今回の3名の反対票は無視できません。

今後、

  • CPI(消費者物価指数)
  • PCEデフレーター
  • 米雇用統計
  • 平均時給
  • ISM景況指数

などの経済指標でインフレ圧力の強さが再確認されれば、9月会合で追加利上げが議論される可能性も十分残されています。

逆に、インフレ鈍化や雇用市場の減速が鮮明になれば、据え置き継続となる可能性が高まるでしょう。

ウォーシュ議長は今後もフォワードガイダンスを控える姿勢を示しているため、これまで以上に経済指標の重要性が高まる局面となりそうです。


今後のドル円の注目ポイント

ドル円は引き続き、

  • 米CPI
  • 米雇用統計
  • PCEデフレーター
  • 米長期金利
  • ウォーシュFRB議長をはじめとするFRB高官の発言
  • 日銀の金融政策

が大きな材料となります。

今回のFOMCでは政策金利は据え置きとなりましたが、3名の利上げ支持という結果からも分かるように、FRB内部ではインフレへの警戒感が依然として根強く残っています。

今後の経済指標次第では追加利上げ観測が再び高まり、ドル円相場が大きく動く可能性もあるため、引き続き米国の重要指標とFRB関係者の発言に注目していきたいところです。

2026年7月23日発表 ECB(ユーロ)政策金利 据え置き!次回9月会合の追加利上げはあるのか?

はじめに

2026年7月23日に欧州中央銀行(ECB)は政策金利を発表しました。

市場予想は「据え置き」でしたが、結果も予想通り据え置きとなり、大きなサプライズはありませんでした。

しかし、市場の関心は政策金利そのものではなく、「次回9月会合で追加利上げが実施されるのか」、そしてラガルドECB総裁が今後の金融政策についてどのような考えを示すかに集まりました。

本記事では、今回の政策金利の結果や市場の反応をチャートで確認するとともに、ECBの金融政策の方向性や次回会合の見通しについて分かりやすく解説します。


政策金利の結果

項目 予想 結果
預金ファシリティ金利 2.25% 2.25%
主要リファイナンス金利 2.40% 2.40%
限界貸出金利 2.65% 2.65%

今回の政策金利は市場予想通り据え置きとなりました。

市場では今回の据え置きはほぼ織り込み済みだったため、声明文やラガルド総裁の記者会見の内容に注目が集まりました。


ユーロ円(EUR/JPY)30分足チャート

チャート解説

政策金利発表直後のユーロ円は一時的に値動きが大きくなりましたが、市場予想通りの据え置きだったことから方向感は限定的となりました。

その後はラガルド総裁の会見内容を受けながら値動きが続き、「次回会合でも追加利上げの可能性が残されている」との見方がユーロを下支えする場面も見られました。


EUR/USD(対USD)30分足チャート

チャート解説

EUR/USDでも政策金利発表直後は上下に振れる展開となりました。

ただし、市場予想通りの結果だったことから値動きは限定的となり、その後はECBの金融政策見通しと米ドル全体の強弱を意識した相場展開となりました。

ユーロ単独の材料だけでなく、その日のドル相場全体の動向もEUR/USDの値動きに大きく影響したことが分かります。


市場予想との比較

今回の政策金利は市場予想通り据え置きとなりました。

そのため、市場参加者は政策金利そのものではなく、

・声明文の内容

・ラガルド総裁の発言

・今後の金融政策の方向性

これらに注目していました。

特に「データ次第で判断する」という従来の姿勢が維持されたことから、市場は追加利上げの可能性を完全には織り込まず、今後発表される経済指標を重視する姿勢となっています。


ECB声明・ラガルド総裁会見のポイント

今回の声明・会見では、次の点が注目されました。

・インフレ率は依然として目標の2%付近で推移していること

・物価安定を最優先とする姿勢を維持したこと

・金融政策は今後も経済指標を確認しながら判断する方針であること

・追加利上げを否定する発言はなかったこと

ECBは今回も「会合ごとに判断する」という姿勢を維持しており、あらかじめ将来の政策を約束しないスタンスを示しました。


次回9月会合の見通し

今回の据え置きによって金融引き締めが終了したとは言えません。

今後は、

・ユーロ圏CPI

・コアインフレ率

・GDP

・PMI

・雇用統計

・賃金動向

・エネルギー価格

・ECB高官の発言

などが重要な判断材料になります。

現時点では、インフレ率が再び上昇基調となり景気が底堅さを維持すれば、9月会合で追加利上げが議論される可能性があります。一方で、景気減速が鮮明となれば据え置きが継続される可能性もあり、今後発表される経済指標が政策判断を左右するでしょう。


FXトレーダーが注目すべきポイント

次回会合までに確認したいポイントは以下の通りです。

・ユーロ圏CPI

・コアインフレ率

・GDP

・PMI

・雇用関連指標

・ECB高官の発言

・市場の利上げ織り込み状況

これらの情報を継続的に確認することで、ECBの金融政策の方向性をより早く把握できる可能性があります。


まとめ(筆者の考察)

今回のECB政策金利は市場予想通り据え置きとなり、大きなサプライズはありませんでした。

しかし、ECBは追加利上げを明確に否定しておらず、「今後の経済指標次第」という従来の姿勢を維持しています。

私は現時点では、9月会合で追加利上げの可能性は残されているものの、その判断は今後発表されるインフレ率や景気指標に大きく左右されると考えています。

そのため、今後はユーロ圏の物価動向やECB高官の発言に加え、米国の経済指標によるドル相場の変動にも注目する必要があります。

引き続き、金融政策と経済指標の変化を確認しながら、ユーロ相場の方向性を見極めていきましょう。

 

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【米雇用統計】2026年7月2日発表(6月分)ドル円の行方は?過去19年・直近5年のデータから徹底分析!

【今回のポイント】
・市場予想はNFP+11.5万人、失業率4.3%
・過去19年では円安ドル高の確率が約63.2%
・円安ドル高時の平均上昇幅は+46pips
・円高ドル安時の平均下落幅は▲33pips
・直近5年では円安ドル高の確率が60%
・今回も11.5万人を上回れるかが最大の焦点


2026年7月2日(木)21時30分(日本時間)に、米国の6月雇用統計が発表されます。

今回の市場予想は、

  • 非農業部門雇用者数(NFP):+11.5万人
  • 失業率:4.3%

となっています。

先月発表された5月雇用統計では、非農業部門雇用者数が+17.2万人と市場予想を上回り、米労働市場の底堅さが改めて確認されました。

しかし、その後は米国景気の減速懸念やFRBの利下げ時期を巡る思惑も交錯しており、今回の6月分雇用統計が今後のドル円の方向性を左右する重要なイベントになりそうです。


市場予想

指標 市場予想 前回
非農業部門雇用者数 +11.5万人 +17.2万人
失業率 4.3% 4.3%

市場では、雇用者数の伸びはやや鈍化するものの、失業率は前回と同水準を維持するとの見方が優勢です。


過去19年間の7月発表(6月分)雇用統計の傾向

過去19年間のデータを見ると、発表後のドル円は以下のような傾向となっています。

予想されるドル円の動き

  • 円安ドル高:12回(約63.2%)
  • 円高ドル安:7回(約36.8%)

平均値動き

  • 円安ドル高の場合:+46pips
  • 円高ドル安の場合:▲33pips

過去の統計では、約6割以上の確率でドル円が上昇しており、値幅についても上昇時のほうが大きくなっています。

つまり、7月発表の雇用統計は、統計上はややドル高に傾きやすいアノマリーがあると言えそうです。


直近5年間の傾向

コロナ禍以降の直近5年間に絞ると、以下の結果となっています。

予想されるドル円の動き

  • 円安ドル高:3回(60%)
  • 円高ドル安:2回(40%)

平均値動き

  • 円安ドル高の場合:+66pips
  • 円高ドル安の場合:▲38pips

直近5年間でも、ドル高となる確率がやや高く、特に上昇時の値幅が大きくなっていることが特徴です。


今回の注目ポイント

① 非農業部門雇用者数(NFP)

市場予想は+11.5万人。

  • 15万人超ならドル買い優勢
  • 8万人未満ならドル売り優勢

となる可能性が高そうです。


② 失業率

市場予想は4.3%。

  • 4.2%以下 → 労働市場の底堅さを好感しドル買い。
  • 4.3% → 市場予想通りで限定的な反応。
  • 4.4%以上 → 景気減速懸念からドル売り。

という展開が想定されます。


発表後のドル円シナリオ

強い結果

  • NFP:15万人超
  • 失業率:4.2%以下

ドル買い・円売り優勢

過去の平均値動きから、+46~+66pips程度の上昇が意識されそうです。


弱い結果

  • NFP:8万人未満
  • 失業率:4.4%以上

ドル売り・円買い優勢

過去の平均値動きから、▲33~▲38pips程度の下落が想定されます。


 

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2026年6月18日発表 BOE(英国)政策金利

BOE(イギリス)政策金利発表

発表日時
2026年6月18日 20:00(日本時間)

結果 3.75%
予想 3.75%
前回 3.75%

イングランド銀行(BOE)は、6月18日の金融政策委員会(MPC)で政策金利を市場予想通り3.75%に据え置くことを決定しました。

今回で3会合連続の据え置きとなり、英国経済の先行きを慎重に見極める姿勢を示しています。


ポンド円30分足チャート

※赤い矢印は発表時間


GBPUSD30分足チャート

※赤い矢印は発表時間


注)メタトレーダー5(MT5)の仕様上、日本時間に対し夏時間で6時間、冬時間で7時間の差があります。


【2026年6月BOEまとめ】政策金利据え置きも焦点は今後の利下げ時期

今回のBOEでは、政策金利の据え置き自体に大きなサプライズはありませんでした。

しかし市場が最も注目したのは、

「次の一手が利下げになるのか」

それとも、

「インフレ高止まりによって高金利が長期化するのか」

という今後の金融政策の方向性でした。


なぜBOEは据え置きを決定したのか?

① インフレは鈍化しているが、依然として高い

英国のインフレ率はピーク時から低下しているものの、BOEの目標である2%を依然として上回っています。

特にサービス価格や賃金上昇率が高止まりしており、BOEとしてはインフレが完全に落ち着いたとは判断していません。

そのため、時期尚早な利下げは避けたいとの考えがうかがえます。


② 英国経済には減速感が見られる

一方で、英国経済には減速の兆しが見え始めています。

・個人消費の低迷

・住宅市場の減速

・企業の設備投資の鈍化

など、高金利の影響が徐々に表れ始めています。

BOEとしては、これ以上の金融引き締めが景気後退を招くリスクも意識せざるを得ません。


③ 雇用市場にも変化が見られる

これまで堅調だった英国の雇用市場にも徐々に減速の兆しが見えています。

賃金上昇率は依然高いものの、求人件数の減少や失業率の上昇が確認されれば、BOEは利下げを検討する可能性が高まります。


今後のBOEはどうなる?

現在、市場では大きく2つのシナリオが意識されています。

【シナリオ①】

インフレが高止まり

政策金利3.75%を長期間維持

【シナリオ②】

景気減速が鮮明化

2026年後半から利下げ開始

現時点では、市場参加者の多くが年内1~2回程度の利下げを予想しています

ただし、エネルギー価格の上昇や賃金インフレが再加速した場合、BOEは想定以上に長期間高金利を維持する可能性もあります。


ポンドへの影響

今回の据え置きは市場予想通りだったため、発表直後のポンドの反応は限定的となりました。

しかし、

・利下げ時期が後ずれするとの見方

・英国の金利水準が依然として高いこと

は、ポンドを支える材料となっています。

一方で、

・英国経済の減速

・消費の低迷

・雇用市場の悪化

が鮮明になれば、利下げ観測が強まり、ポンド売りにつながる可能性があります。


今後の注目ポイント

・英国CPI(消費者物価指数)

・英国雇用統計

・英国GDP

・原油・天然ガス価格の動向

・8月BOE会合での政策変更の有無


まとめ

2026年6月18日のBOEでは、政策金利を3.75%で据え置くことが決定されました。

しかし、市場の関心はすでに次の一手へ移っています。

BOEは、

「インフレが高止まりするなら高金利維持」

「景気悪化が鮮明になれば利下げ」

という非常に難しい判断を迫られています。

現時点では、英国経済の減速が徐々に鮮明になりつつあるため、市場では年後半の利下げ観測が優勢です。

ただし、インフレの再燃が確認されれば、高金利政策が想定以上に長期化する可能性もあり、今後の英国CPIや雇用統計がポンド相場を左右する最大の材料となりそうです。

 

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2026年6月17日発表 FOMC(米国)政策金利

FOMC政策金利発表

発表日時
2026年6月17日 27:00(日本時間)

結果 3.50%~3.75%
予想 3.50%~3.75%
前回 3.50%~3.75%

米連邦準備制度理事会(FRB)は、6月17日のFOMCで政策金利を市場予想通り3.50%~3.75%に据え置くことを決定しました。

今回で4会合連続の据え置きとなり、FOMCメンバー12人全員が賛成票を投じました。


ドル円30分足チャート

※赤い矢印は発表時間

注)メタトレーダー5(MT5)の仕様上、日本時間に対し夏時間で6時間、冬時間で7時間の差が有ります。

*MT5の標準設定はニューヨーク市場の時間を基準としたGMT時間に設定されています。


【2026年6月FOMCまとめ】金利据え置きも焦点は「次の一手」

今回のFOMCでは、政策金利の据え置き自体に大きなサプライズはありませんでした。

しかし、市場が最も注目したのは、

「次の利下げはあるのか?」

それとも、

「インフレ再燃によって再び利上げに向かうのか?」

という今後の金融政策の方向性でした。


なぜFOMCは据え置きを決定したのか?

① インフレが依然として高い

FRBが最も警戒しているのはインフレで米国のインフレ率は鈍化傾向にあるものの、依然としてFRBの目標である2%を上回っています。

特に中東情勢の悪化による原油価格の上昇が、新たなインフレ圧力となっています。

FRBとしては、ここで早期の利下げに踏み切れば、再びインフレが加速するリスクがあるため慎重姿勢を維持したようです。


② 米国経済は依然として底堅い

米国の雇用市場は引き続き堅調で、失業率も低水準で推移しています。

また、個人消費や設備投資も底堅く推移しており、現時点では景気後退を強く示唆するデータは見られないため、FRBには急いで利下げを行う必要性がない状況です。


③ FOMCメンバーの見通しが変化

今回公表された経済見通しでは、FOMCメンバーの多くが年内に少なくとも1回の利上げの可能性を想定していることが示されました。

年初には利下げ観測が優勢でしたが、足元では再び「高金利の長期化」が意識され始めています。


パウエル議長からバトンタッチした新体制に注目

今回のFOMCは、新議長であるケビン・ウォーシュ議長の下で行われた初めての会合となりました。

ウォーシュ議長は、

「物価安定を最優先する」

という姿勢を強調しており、市場では従来よりもタカ派寄りとの見方も出ています。

そのため、FRBがすぐに利下げへ転換する可能性は低いとの見方が広がっています


ドル円への影響

今回の据え置きは市場予想通りだったが、発表直後のドル円は上昇。

しかし、

・年内利上げの可能性が示唆されたこと
・高金利が長期化するとの見方が強まったこと

から、ドルを支える材料となっています。

一方で、

・米景気の減速懸念
・インフレの鈍化
・雇用市場の悪化

が確認されれば、再び利下げ観測が強まり、ドル売りにつながる可能性もあります。


今後の注目ポイント

・米CPI(消費者物価指数)

・米雇用統計

・原油価格の動向

・中東情勢の行方

・7月FOMCでの政策変更の有無


今後のFOMCはどうなる?

現在、市場では大きく2つのシナリオが意識されています。

【シナリオ①】
インフレが再加速

年内に1回の追加利上げ

【シナリオ②】
景気減速と雇用悪化

2026年後半に利下げ開始

現時点ではFRB自身も方向性を決め切れておらず、今後発表される経済指標次第で政策スタンスが大きく変化する可能性があります。


まとめ

2026年6月17日のFOMCでは、政策金利を3.50%~3.75%に据え置くことが決定されました。

しかし、市場の関心はすでに次の一手へ移っています。

FRBは、

「インフレが高止まりするなら利上げ」

「景気悪化が鮮明になれば利下げ」

という非常に難しい舵取りを迫られています。

今後数か月は、米CPIと米雇用統計がドル円相場を左右する最大の材料となりそうです。

 

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2026年6月16日発表 RBA(オーストラリア)政策金利

2026年6月16日発表 RBA(豪州)政策金利

RBA政策金利発表

発表日時
2026年6月16日 13:30(日本時間)

結果 4.35%
予想 4.35%
前回 4.35%

オーストラリア準備銀行(RBA)は、市場予想通り政策金利を4.35%で据え置くことを決定しました。これまで2026年に入って3会合連続で利上げを行ってきましたが、今回は初めて「様子見」に転じました。


豪ドル円30分足チャート

*赤い矢印は発表時間


AUDUSD30分足チャート

*赤い矢印は発表時間


〖2026年6月RBA政策金利まとめ〗利上げを停止した理由とは?

RBAは今年に入り、2月、4月、5月と3会合連続で利上げを実施し、政策金利を4.35%まで引き上げてきました。

理由はインフレ抑制を最優先に考えた結果です。

しかし、今回の6月会合では一転して政策金利を据え置く判断を下しました。


なぜRBAは据え置いたのか?

① これまでの利上げ効果を見極めたい

RBAは声明で、
「金融環境は以前より引き締まり、経済は予想通り減速し始めている」

との認識を示しました。

金利政策の効果は半年から1年以上遅れて表れるため、3回連続で利上げした影響を確認する時間が必要になったと考えられます。


② 豪州経済が減速し始めている

豪州の2026年1-3月期GDPは前期比+0.3%と低い伸びにとどまり、個人消費や住宅市場にも減速感が見られる。

また、失業率も4.5%まで上昇しており、RBAとしてはこれ以上の急激な利上げが景気後退を招くリスクを意識した可能性があります。


③ インフレは依然として高い

一方で、RBAが安心しているわけではありません。

豪州のインフレ率は依然として目標である2~3%を上回っており、基調インフレも高止まりしています。

そのためRBAは声明で、

「必要であれば追加利上げを行う」

と明確に表明。

つまり今回は、

「利上げ終了」ではなく「一旦停止」

と受け止めるのが正しいでしょう。


豪ドル相場への影響

市場では事前から据え置きがほぼ織り込まれていたため、豪ドルの反応は限定的となりました。

しかし、

  • 今後も追加利上げの可能性が残されていること
  • 豪州の政策金利が依然として高水準であること

から、豪ドルを下支えする材料にもなっています。

一方で、

  • 中国経済の減速
  • 豪州景気の鈍化
  • 商品市況の下落

などが豪ドルの上値を抑える要因となっています。


今後の注目ポイント

・豪州CPI(消費者物価指数)

・豪州雇用統計

・中国経済の動向

・原油・鉄鉱石価格の推移

・8月RBA会合で追加利上げがあるか


RBA政策金利推移(過去3年)

まとめ

2026年6月16日のRBAは、政策金利を4.35%で据え置きました。

これまで3会合連続で利上げを実施してきたものの、

  • 利上げの効果を見極めたい
  • 豪州経済に減速感が見られる
  • しかしインフレは依然として高い

という難しい状況に直面しています。

そのため今回の据え置きは、

「利上げ終了」ではなく「追加利上げも視野に入れた一時停止」

と考えるのが妥当でしょう。

市場の焦点はすでに8月会合へ移っており、豪州のインフレ動向次第では再び利上げが議論される可能性があります。